【家トレイラスト資料】運動初心者でもできるお尻の形が変わる大臀筋トレーニング

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皆さんは「大臀筋」と聞いて、どんなイメージを抱きますか?
「ヒップアップのために鍛える筋肉」という認識の方も多いかもしれませんね。
しかし、大臀筋は単に見た目だけでなく、

腰痛の予防・改善、骨盤の位置の左右さ、さらには姿勢にも大きな影響を与える、

非常に重要な筋肉なのです。


「大臀筋についてよく聞くけれど、何が重要なのかわからない」
「ヒップアップのために色々試したけど効果が出ない」

といったお悩みはありませんか? 
この記事では、大臀筋の解剖学的な特徴から、
効果的なストレッチやトレーニングのコツまで、明日から実践できるポイントを解説します。

目次

大臀筋ってどんな筋肉?解剖学的特徴を理解しよう

大臀筋は、お尻の表面に位置する人体で最大の面積を持つ単一筋です。
ヒップラインを美しく保つだけでなく、姿勢にも大きく影響を与えます。

位置と構造

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いろんな筋肉に付着するため弱くなたりすると色々な影響が出ていきます。

大臀筋は、骨盤の後ろから大腿骨の後ろにかけて付着しています。
より専門的に見ると、以下の部位に付着しています。

起始(筋肉の始まり):
仙骨後面、胸腰筋膜、仙結節靭帯、上後腸骨棘、腸骨の後方
停止(筋肉の終わり):
上部が腸脛靭帯、下部が臀筋粗面


特に、大臀筋は腸脛靭帯にも付着している点がポイントです。
このため、大臀筋が硬くなると腸脛靭帯も伸長されて硬くなり、
太ももの外側をいくらほぐしても改善しない腰痛や不調の原因になることがあります。

また、大臀筋は単一筋肉の中ではとても大きな筋肉になります。

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最大級の大きさになります。

大臀筋の主な働き(作用)

大臀筋の主な作用は以下の通りです。

股関節伸展: 足を後ろに伸ばす動き
股関節外転(上部線維): 足を開く動き
股関節内転(下部線維): 足を閉じる動き
骨盤の後傾: 骨盤を後ろに倒す動き
仙腸関節の安定化: 骨盤の後ろにある仙腸関節を安定させる役割も果たします。

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上記の作用がるため、動作、姿勢に直結し、怪我の予防にも大きな影響を与えてしまいます。

大臀筋が弱ると、関節が不安定になり、腰痛と密接に関わってきます。その他にも、ヒップラインが下がる、姿勢が悪くなる、膝など他の関節に負担がかかるなどの不調につながりやすくなります。

大臀筋を鍛えると運動時のパフォーマンスUpや転倒リスクの軽減
ダイエットに効果的な基礎代謝のUPにも効果的です。


胸腰筋膜との重要な関係性

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大臀筋は、背中から体幹を安定させる胸腰筋膜とも連結しています。この連結があるため、大臀筋の筋力低下や柔軟性低下は胸腰筋膜への負担を大きくし、反り腰やそれに伴う腰痛の原因となることがあります。反り腰で腰痛がある方は、胸腰筋膜との関係性から大臀筋を考えてみるのも良いでしょう

大臀筋は2つの線維に分かれている!現代人に多い「弱点」とは?

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上と下で働きが違います。


大臀筋は非常に大きな筋肉であるため、上部線維と下部線維の2つの線維に分かれており、それぞれ異なる作用を持っています。

上部線維: 股関節を外転(足を開く)させる働きが強い。
下部線維: 股関節を内転(足を閉じる)させる働きが強い。

この線維ごとの働きを理解することが、効果的なエクササイズには不可欠です。
特に注目すべきは、多くの現代人が「大臀筋の下部線維が弱くなっている」という点です。足が開きがちなO脚の方などは、上部線維よりも下部線維を意識して鍛える必要があるとされています。

解剖学からわかる!大臀筋の効果的なストレッチ方法

大臀筋が硬いと、骨盤が後ろに引っ張られ、骨盤の動きが制限されて腰椎へのストレスが大きくなります。腰痛、太ももの外側の張り、デスクワークが多い方、反り腰の方には、お尻のストレッチが特におすすめです。

ストレッチのポイント

大臀筋を効果的に伸ばすには、骨盤の前傾を維持することが非常に重要です。大臀筋は骨盤を後傾させる作用があるため、ストレッチではその逆の動き、つまり骨盤を前傾させることでしっかり伸ばすことができます。

【実践方法の一例】 

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椅子に座って片足を4の字にするようなストレッチでは、単に足を開くだけでなく、自分の骨盤を触ってぐっと反り上げるように前傾させてみましょう。
こうすることで、お尻の伸び感がより強く感じられるはずです。 

また、大臀筋と胸腰筋膜の連結を考慮し、広背筋(背中の筋肉)と大臀筋を一緒に伸ばすストレッチも効果的です。

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解剖学からわかる!大臀筋の効果的なエクササイズ方法

次に、大臀筋を効果的に鍛えるエクササイズを2つご紹介します。特に現代人は下部線維が弱くなりがちなので、意識して取り組んでみましょう。

1. 四つ這いでの足上げ(ヒップエクステンション)

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このエクササイズでは、以下の点に注意しましょう。
ハムストリングスの代償を抑制: 膝を少し曲げることで、太もも裏の筋肉(ハムストリングス)が優位に働きすぎるのを防ぎ、大臀筋に効かせやすくなります。

体幹の固定: 腰椎が反ったり、頭が下がったりしないように、頭からお尻まで真っ直ぐなラインをキープし、背骨や骨盤をしっかり固定します。骨盤は軽く後傾位に保つと、お尻に効きやすくなります。
下部線維を意識: 足を上げる際に、横に広げすぎず、なるべく閉じながら真上に上げる意識を持つと、弱くなりがちな下部線維にアプローチしやすくなります。

2. ブリッジ

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片脚は強度がまします

お尻を上げるブリッジは、大臀筋全体を鍛えるのに効果的ですが、意識をしないと腰や太ももの前に効いてしまうことがあります。

以下のポイントを意識して行いましょう。

骨盤の後傾を意識: 
まず、仰向けに寝て、腰と床の隙間をぎゅっと潰すように骨盤を後傾させます。このとき、お腹に力が入ると同時にお尻にも力が入る感覚があるはずです。
足の押し方: 
足のかかとで地面をぐっと押して体を持ち上げましょう。つま先で押すと太ももの前に力が入りやすいため注意が必要です。
膝の幅: 
特に下部線維を意識するためには、膝と膝の間は拳1個分程度に保ち、足が開かないように意識します。足が開いてしまうと、上部線維が優位に働きやすくなります。上げる✅高さ: 
肩甲骨がつくところまで持ち上げ、お尻と膝が一直線になる高さまで上げます。
腰が反らない: 
お尻を上げすぎたり、骨盤の後傾が維持できないと腰が反ってしまい、腰に負担がかかるだけでなく、お尻への効きも悪くなります。
お腹は真っ平らにし、骨盤を自分の方に向けるような意識で、お尻に力が入っているか確認しながら行いましょう。股関節を外転位にすることで上部線維、内転位にすることで下部線維が鍛えられることが示されています。

まとめ:解剖学の知識を味方につけよう!

大臀筋は、ヒップアップだけでなく、腰痛予防や姿勢改善にも欠かせない筋肉です。今回の内容をまとめると、以下の4つのポイントが重要です。

大臀筋は上部線維と下部線維の2つの線維に分かれている。
線維によって作用が異なるため、エクササイズも使い分ける必要がある。

現代人は特に「下部線維」が弱くなりがちなので、意識的に鍛えることが大切。

大臀筋は胸腰筋膜と連結しており、背中の筋肉にも影響する。
ストレッチを行う際は、骨盤の前傾を維持することが重要。
解剖学の知識は、あなたのエクササイズ指導の質をグッと上げる大きな武器となります。ぜひこれらの知識を活かして、理想の身体と健康を手に入れてください。

大臀筋

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