四十肩・五十肩にも!自宅でできる簡単「肩関節内旋運動」と継続のメリット
「最近、肩が上がりにくい…」「動かすとズキッと痛む…」そんな悩みを抱えていませんか?特に、四十肩や五十肩の症状が出ていると、日常生活も辛くなりますよね。
今回ご紹介するのは、肩の安定性を高めるのに非常に重要な**「肩関節内旋運動(インナーマッスル強化)」**です。運動が苦手な方でも、座ったまま、あるいは立ったまま、無理なく行える簡単なエクササイズです。
目次
1. チューブがあってもなくてもOK!運動方法の解説
この運動は、肩の奥にある小さな筋肉群(インナーマッスル)を鍛えることが目的です。インナーマッスルは、肩関節を安定させ、スムーズに動かすための土台の役割を担っています。

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【準備】
- チューブバンドについて: 画像ではチューブバンドを使用していますが、チューブがなくても十分効果があります。
- チューブがない場合: 肘を90度に曲げ、体側に軽く締めるように力を入れるだけでも、インナーマッスルを意識して使えます。
- チューブがある場合: チューブの端を利き手と反対側の手で固定し、負荷をかけます。
【肩関節内旋運動のやり方】
- 姿勢: 椅子に座るか、壁に背中を付けて立ち、姿勢を安定させます。運動する側の腕の肘を直角(90度)に曲げ、脇を軽く締めます。
- 動作: 前腕だけを内側に捻じるようにゆっくりと動かします。(手のひらが体側からお腹側に向かっていくイメージです。)
- 注意点:
- 胸に寄せない: 腕全体を胸に寄せたり、体幹を捻ったりしないよう注意しましょう。肩関節(軸)だけを動かすことを意識します。
- ゆっくりと: 負荷をかけるためにも、動かすときも戻すときもゆっくりと行います。
- 回数: 左右それぞれ10回~15回を1セットとして、無理のない範囲で2~3セットを目安に行いましょう。
2. この運動のメリットと効果
なぜこの「肩関節内旋運動」が大切なのでしょうか?特に肩の痛みがある方や初心者の方にとって、大きなメリットがあります。
運動初心者・運動が苦手な方へ
- 簡単な動きで安全: 大きな動作を必要としないため、ケガのリスクが少なく、自宅で手軽に行えます。
- 姿勢の改善: 弱いインナーマッスルを鍛えることで、巻き肩や猫背の原因となる肩甲骨の不安定性が改善され、自然と良い姿勢を保ちやすくなります。
四十肩・五十肩など肩の痛みがある方へ
- 関節の安定化と痛みの軽減: 四十肩・五十肩の症状が出ている場合、肩関節の炎症を抑え、安定させることが回復への近道です。この運動は、関節を固定する役割を持つインナーマッスルを安全に強化するため、痛みの予防や痛みが引いてきた後のリハビリに非常に有効です。
- 可動域の維持・向上: 痛みのために動かせなくなると、さらに固まってしまいます。この運動を無理のない範囲で継続することで、肩の柔軟性と可動域の維持に役立ちます。
3. 続けることで得られるベネフィット
運動は「やる気」も大切ですが、「続けること」が最も重要です。この簡単な運動を習慣にすることで、以下のような長期的な恩恵が得られます。
| ベネフィット | 詳細 |
|---|---|
| 痛みの再発予防 | 肩関節が安定することで、重いものを持ち上げたり、急な動きをした際の痛みの再発リスクを大幅に減らせます。 |
| スポーツ・趣味の向上 | ゴルフ、テニス、水泳など、肩を使うスポーツのパフォーマンスが安定します。趣味を長く楽しめる体づくりに繋がります。 |
| QOL(生活の質)の向上 | 髪を洗う、服を着替える、高いところの物を取るなど、日常の動作がスムーズになります。肩の痛みに悩まされない快適な生活を送れるようになります。 |
| 自信と活力のアップ | 体が軽く、思い通りに動くようになると、活動的になり、日々の自信や活力向上に繋がります。 |
無理に回数をこなそうとせず、「毎日5分だけ」など、生活に取り入れやすい目標から始めてみてください。変化は少しずつですが、肩の軽さを実感できる日が必ず来るはずです。また内旋だけではなく様々なインナーマッスルがあります。その他の運動についても随時更新していきます。
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